さわらの観劇ダイアリー

私が勝手気ままに舞台について喋るブログです。

NTLive『戦火の馬』

セルフアドベント企画「観劇感想アドベント

7日目

 

National Theatre Live『戦火の馬』

https://youtu.be/edt2R9mqBw4

 

およそ1年ぶりの映画館への訪問がこちらの舞台でした。

馬界隈(?)で評判がよく、また、そのクオリティの高さからNTLiveが発表されたら行くべき、みたいな感想をチラホラ見たのがきっかけ。

 

そもそも、このNTLiveって何ぞや?とか思っていたので調べたところ、以下の説明とのことでした。

『ナショナル・シアター・ライブ(NTLive)は英国ナショナル・シアターが厳選した、世界で観られるべき傑作舞台を こだわりのカメラワークで収録し各国の映画館で上映する画期的なプロジェクトです。』

ナショナル・シアターはイギリスにある国立劇場とのことで、日本で言えば新国立劇場にあたるのかな?

そんな劇場で行われた演目を映画館で流しちゃおう!というものだそうです。

 

海外戯曲そのものに興味を持っていくことがなかったのですが、トレーラー見ておもろそう。と思っていたのが大正解。めちゃくちゃに面白かった。

 

第一次大戦を舞台に、軍に徴用され最前線に送られた一頭の馬とその飼い主の青年との友情の物語ですが、この物語に出てくる動物は皆パペットで表されます。

 

パペットというと、某ウシくんとかえるくんを思い出すのですが、戦火の馬でのパペットは木組みで出来ており、それを2〜3人で動かしていきます。

かなり複雑な動きができるほどに細やかに設計されたパペットと、そのパペットを動かすパペッティアの巧みな演技により、本当にその場に馬がいるかのように感じました。

しかも、この馬たち、ちゃんと感情がある生きている馬なんですよね。

耳や尾っぽの動き、首の動かし方、鳴き声、全てを使って喜怒哀楽が表現されていくので、馬たちに対してちゃんと感情移入ができる分、戦争に巻き込まれていく姿には心が痛みます。

 

この物語の主人公はジョーイという馬で、このジョーイの目を通して映されていく戦争と、その戦争に徴兵されていく人々の末路の描き方にも目を見張ります。

 

12月1日から1月31日までお家でも観れるとのことなのですが、英語字幕しかないとのことなので、どうしようかな。